学術雑誌『農耕の技術と文化』で「<特集>アフリカ食文化の新展開」を掲載
本科研費研究の成果の一部を、学術雑誌『農耕の技術と文化』の特集企画「<特集>アフリカ食文化の新展開」として公開しました。
Webページ:https://www.nobunken.org/30-2021-1
目次:
藤本武「アフリカ食文化研究の新展開 序文」
Ⅰ アフリカ食文化の歴史と多様性
論文
石川 博樹「16~18世紀のエチオピア北部におけるテフの消費拡大とインジェラの成立」
下山 花「エンセーテ農業と種子農業の共存する地域の食事文化──エチオピア南西部ガモ高地の主要作物の加工調理と食事行動に着目して」
藤本 武「エチオピアの農耕民マロのパンをめぐる民族誌──在来のパンについて」
原子 壮太「東アフリカ焼畑農耕民の稲作と米食文化──タンザニア南部の僻村の事例」
安渓 貴子「コンゴ民主共和国ソンゴーラ人の料理──域内自給による食の多様性と持続可能性」
Ⅱ アフリカ食文化の現代的展開と課題
論文
八塚 春名「タンザニアの狩猟採集民ハッザによる食料獲得戦略の多様化──民族観光と他民族の影響に着目して」
村橋 勲「ウガンダの難民居住地における南スーダン人の食習慣──食材と嗜好の変化」
浅田 静香「ウガンダ・カンパラにおける食文化の維持と新しい調理用燃料の導入──料理用バナナの調理方法に着目して」
清水 貴夫「ブルキナファソの「食のランドシャフト」を考える──新たな食文化研究への一考察」
石本 雄大・宮㟢 英寿・梅津 千恵子「ザンビア南部における小規模農家による栄養摂取の季節変動と改善策の検討──食品摂取多様性スコアを用いて」
研究ノート
池上 甲一「一国主義・技術主義の食料安全保障論から人々のための統合的食料安全保障論への転換──食料主権論との接合に向けて」
砂野 唯「酒を食事とする人びとの食嗜好の形成──エチオピア南部を事例として」
石山 俊「サハラ・オアシス灌漑農業の現代的様態──アルジェリアの事例」